ほっと通信 第44号 平成28年2月17日 こんにちは。寒さが少し和らいできたとはいえ、インフルエンザが流行しています。ご慈愛ください。 私ごとですが、16日、講演の機会がありました。十勝地区老人クラブ連合会主催による「老人クラブ・リーダー研修会」です。会場の十勝川温泉・ホテル大平原には、十勝地区18町村から410人が参加しました。与えられたテーマは「目指すは、いきいき人生」です。自分の専門分野は、生涯学習、青少年育成、地域活動等ですが、講演の場合、私の話したいテーマというよりも、主催者側の意向にそった内容が求められますので、けっこう大変です。それでも年に何度か講演の機会をいただくと、関係者と意見交換、情報交換をし、自分なりに調査、勉強をしますけれども、意外と楽しいものです。 広い会場で、「講師は、樋渡康先生です」と紹介され、ステージに立つと、一瞬、緊張しますが、話し始めると、自分の普段の考えや思いを“自然体”で伝えます。参加者は、60代から80代ですから、最初は元気でも、終わりが近づくと、疲れた様子。「皆さんの表情は、もうそろそろ終わってーと言っているようです」と話すと、笑い拍手が起こり、講演が終りました。 講演では、65歳以上の人が4人に1人(26,7%)の「超高齢社会」を迎え、社会状況においても、60歳以上の労働力人口、単身世帯、要支援世帯の増加、さらに地域力・仲間力の弱さと高齢者の孤立、子どもの減少等の変化が生じていることを説明しました。そのうえで、今後、楽しく、充実した人生を過ごしていくためには、食生活、生きがいに加え、孤独を避け、人と人との絆、コミュニケーション(対話)が大切なことを話し、加えて人のつながり、助け合いを目的とする身近な老人クラブや町内会への積極的な参加をすすめました。 また、実年齢より、「自分年齢」(自分は、何歳のつもり)が大事で、「小さくても良いので、いつもプラン(計画)、目標をもって生活、活動をしましょう。乗り越えたら、自信、意欲につながります。そうしたら次のプラン、目標を立てましょう」と呼び掛けました。 講演に続き、シンポジウムの司会をさせていただきましたが、広尾町、足寄町の老人クラブの代表から充実した活動が紹介され、大変参考になりました。 今回は、樋渡康が担当しました。