ほっと通信 第79号 令和元年8月21日
こんにちは、保険オフィスとかちの五十嵐俊洋です。今回は「とかち鹿追ジオパーク」の紹介です。私も最近になって知ったのですが、とかちにも日本ジオパーク委員会が認定した「ジオパーク」があります。
ジオパークとは、「地球、大地(ジオ)」と「公園(パーク)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことで地域を元気にし、そこに住む人たちの地域の素晴らしさを知ってもらう活動を行っています。
とかち鹿追ジオパークは、「火山と凍れ(しばれ)が育む命の物語」と題し、3つのテーマを掲げて2013年12月に「日本ジオパーク」の一員として、活動をはじめました。
一つ目は「火山を巡る物語」です。100万年前、まだ然別の山が無かった頃、十勝三股で巨大な噴火があり、その時の火砕流のあとを見ることができたり、6万年前から1万年前にかけて噴火が繰り返されてきた然別火山群。噴火によって地表に出たマグマは急激に冷えて割れながら斜面を下った岩塊。一連の火山活動によって川がせき止められてできた然別湖など。
二つ目は「しばれに迫る物語」です。十勝三股の火砕流のあと、浅い海と湿地の時代を経て、少しずつ隆起して高台が形成された丘陵地帯。最終氷期と呼ばれる時代に、土が凍結と融解を繰り返してできた「ゆがんだ地層」や岩塊斜面のすき間を冷気が循環することによって氷が溜まり、その下の土が冷やされて夏でも溶けない永久凍土が見られる風穴など。
三つ目は、「生命を感じる物語」です。日本の食糧基地「十勝平野」。その一端を担う広大な農地。火砕流と河川の扇状地作用により緩やかで水はけの良い農地が形成され、人間の営みと歴史を感じさせます。また、風穴地帯の冷たく湿った環境は、様々な生き物たちを守り育んでいます。氷期に北海道へ渡ってきたエゾナキウサギはその代表。特別な生き物たちが今でも暮らし続けています。然別湖には火山によって陸封され、独自の進化を遂げたミヤベイワナ。寒冷だった北海道の面影を今に残すタイムカプセルの様な場所です。
然別湖周辺は秋口になると、一早く紅葉が楽しめる場所です。ほんの一部の紹介ですので詳しくは 「とかち鹿追ジオパーク・ビジターセンター」へ 開館 午前9時 閉館 午後5時
休館 火曜日と祝日の翌日 住所 河東郡鹿追町瓜幕西29線28番地