ほっと通信 第80号 令和元年10月16日
こんにちは。深まる紅葉や風に散る木の葉に秋の深まりを感じます。いかがお過ごしでしょうか。今回は、樋渡康が担当します。
全国で高齢者の交通事故が多発し、体力や判断力の低下等によるアクセルとブレーキの踏み間違え、標識や信号の見落とし、逆走等がその原因とされ、免許証の返納が増えています。しかし、買い物や病院に出かける時、自分の都合の良い時間帯に利用できる自動車はやはり便利で、免許証の返納に悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、高知工科大学の熊谷靖彦名誉教授が作成した「高齢者運転八策」をご紹介します。
【1】安全運転(交通ルールを守り、安全運転を行います)【2】体調制約(体調の悪い時は運転しません)【3】地域限定(道路事情のよく知った範囲しか運転しません)【4】時間帯制約(夜間や朝夕のラッシュ時は運転を控えます)【5】公共交通利用(遠方へは公共交通を利用します)【6】譲り合い】急いでいる車には道を譲ります【7】同乗者効果(極力同乗者と運転します)【8】ゆとり(イライラせずにゆとりをもって運転)の八つです。
一方で、「実年齢が高いから事故を起こしてしまうわけではない。事故の要因は、脳の年齢にある」と語るのは、脳と事故の関係を研究するパク・ケチャン氏。「脳の健康管理まで考慮した高齢者講習、言い換えれば、健康寿命と運転寿命の同時延伸化を目指す高齢者講習こそが最も効果的な高齢ドライバーの事故対策」と主張しておられますが…。みなさんは、どう感じられるでしょうか。
もうすぐ冬がやって来ます 無理をせず、安全運転を心がけましょう