ほっと通信 第54号                                          平成28年12月21日

 こんにちは、保険オフィスとかちの五十嵐俊洋です。今年の十勝は11月の初旬から寒い日が続き、雪も早くから積もっていました。ビートや長芋の収穫も畑の雪をかけ分けながらの作業の様子でした。12月に入り、日中もマイナス気温の真冬日が続いていましたが、3日ほど前より日中はプラス気温になり、夕方になると路面が凍結し始め、朝夕のスリップ事故多発。

 さて、今回は「十勝の冬道に応じた安全運転」をテーマにしました。冬季の交通事故で大半を占めるのが、スリップ事故です。積雪・圧雪路面や凍結路面でのスリップが原因で、追突や正面衝突、「わだち」にハンドルを取られて路外転落が多く発生します。
 また強風による地吹雪や激しい降雪、吹雪、前車の雪煙などによる視界不良。道路脇の雪山の陰から車や人が急に出てくることも。これらの交通事故を防ぐためにどの様な心掛けが必要でしょうか?
 冬道は路面が雪氷に覆われ、「滑りやすい・見えにくい・わだちができる・道路が狭くなる」などの危険な状況です。これに伴って「スリップ事故・視界不良による事故」が多発します。したがって、冬の交通環境に応じた運転感覚への切替が必要です。また、冬道の滑りやすい路面状況をしっかり認識し、周辺の交通状況の変化にいつでも対応できるよう、早めのスピードコントロールを心掛けることが必要です。運行時間に余裕をもち、また、目的地の道路状況や気象状況を事前に把握し、安全なルート選定することが大切です。特に夜間の運転、長距離運転時は注意が必要!
 冬型事故で最も多いのは、スリップによる追突事故です。前車の走行状況から危険を早めに察知するとともに、事故回避に必要とされる十分な車間距離を保つことが必要です。
 道路脇の雪山の陰からの車の出現や歩行者の飛び出しを想定し、早めの減速、確実なハンドル、ブレーキ操作を心掛けた「かもしれない運転」の励行が必要です。暴風雪や、猛吹雪や吹き溜まりにより車が立ち往生する中で、排気ガスによる一酸化炭素中毒や寒さなどが原因で死傷事故も発生していますので、運転中に危険を感じたら、無理せずに最寄りの道の駅やコンビニなどで天候の回復を待ちましょう。
 今回最後にお伝えしたい事は、「シートベルトの正しい着用」です。後部座席についても、運転席や助手席と同様に必ず正しく着用して下さいませ。