ほっと通信 第84号      令和2年3月18日

  弥生3月、十勝地方では、思わぬ大雪に見舞われましたが、気温が高まり、春の足音が聞こえてくるようです。新型コロナウイルス感染症が道内でも広がりを見せております。気を付けましょう。今回は、樋渡 康が担当します。

 先日、新聞に、こんな記事が掲載されていました。「9割が違反? 歩行者がいても、横断歩道で止まらない“クルマ”」。歩行者優先なのに、止まらないドライバーが多い、と言うのです。日本自動車連盟(JAF)が全都道府県2か所ずつ、ほぼ同様条件の信号機が設置されていない横断歩道を選び、2018年8月15日~9月13日のうち、土・日曜日を除く週5日、道路幅、交通量、制限速度、同種車両等、同基準の基に調査した結果です。都道府県別の停止率では、最も高い長野県が58.6%、次いで静岡県の39.1%となっていて、全国平均が8.6%。ちなみに北海道は、4.2%となっています。

 警察庁の交通事故の分析では、歩行者の道路横断中の事故の70%前後が「横断歩道以外」と説明して冪おりますが、歩行者優先の横断歩道での事故も少なくないのです。

道路交通法第38条第1項では、「横断歩道等により道路の前方を横断し、又は横断しようとしている歩行者等があるときは、当該横断歩道直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない」としています。

  日本自動車連盟(JAF)では、運転マナーとして(1)横断歩道を渡ろうとしている歩行者や自転車がいるときは、停止線で一時停止をして渡り終えるのを待つ(2)後続車がいるときは、追突事故などを避けるために早めにブレーキを踏み、止まる意思を伝える(3)歩行者が渡ろうとしているのか、立ち止まっているのか、はんだんできないときは、速度を落とし、いつでも泊まれるように準備しておくことが大切・・・等を挙げています。

歩行者を見落としやすい状況もあります。例えば、渋滞している対向車線側からの横断、停車中のバスの陰からの横断、踏切手前の横断・・・。信号機のない横断歩道付近では、常に周囲に気を配り、交通ルールやマナーを守って、思いやりのある運転を心がけましょう。